2011年8月28日日曜日

あるメールの記録

合宿下見に行ってきました(というか今もですが…)


Tかわ Nあき


『合宿の下見(in香川県)に行ってきました。


・タオル、バスタオル、歯ブラシ、ドライヤー、シャンプー有


・最寄りのコンビニ(デイリーヤマザキ:営業時間7時~23時、おっちゃんの気分次第で閉店が早まる場合あり←)まで徒歩10分少々


・砂浜まで徒歩5分くらい。砂浜で遊びたければサンダルを持って来るとよろしいでしょう(Sたかがスイカを持って来てくれるとのこと(^0^)/)


・うどん屋は歩いて行ける場所に1つあるが、そこはあんまりわざわざ行くような場所では…by旅館の人
他は車で10分くらいのところに有名なところがあるが、中日は都合がつけば送迎で行けるかも。とてもおいしかったです←


・近くの観光場所としては映画「世界の中心で、愛をさけぶ」のロケ地が主とのこと。暇な人は予め観とくと楽しめそう。


とりあえずこんなところでしょうか。


個人的な印象としてはロケーションは抜群だと思います(^∨^)ノ


あと、練習場所も抜群に広いです。ビックリしました。いつもの比ではないです。


久しぶりに「自分、ナイス!」って思えました(笑)楽しみにしていて下さい。


他に聞きたいことがあればまた聞いてください。


あと、合宿代は早く払いましょう。』






めっちゃ楽しみ。

2011年8月13日土曜日

真面目か

僕はパートリーダーです。

みんなの練習の進み具合を把握して、演奏会までに満足のいく演奏ができるようにしないといけない。


僕はみんなよりギターがうまいからパートリーダーになっているわけではない。

3年生だからだ。

うまいわけではない、特別知識が豊富なわけでもない。

そんな人間がパートリーダーになったらどうなるか?

A.いっぱいいっぱいになる。

今は他のものをほとんど何も持つことができない。

ほんのちょっとの隙間もアンサンブルの練習が入りこんで塞いでしまう。

だから今はとにかくパートリーダーとしての仕事に専念する。

それがもっとも難しくて、大事な仕事だからだ。

選択と集中―。

整理がついてきたらもう少し隙間も広がると思う。

2011年8月4日木曜日

久保の夢は夜ひらく

 「彼女欲しいなあ。浴衣で花火大会デートができたのなら、もはやこの夏休みに思い残すことは何も無い…。


 花火大会。そういえばおれ花火大会って一回しか行ったことないな。ぼんやり覚えてる…。中学生のときに行った四日市港の花火大会。海からあがった花火がドーン!!!……感動。巨大花火の爆音って大気を揺らすよな。まるで列車のようにこちらに向けて迫ってくる。花火のでかさと爆音には魂が震えるぜ。そんな花火には何かしら「薬効」みたいなものがあると思う。まだ名前もついていない何かしらの「効き目」があるに違いない。花火の中心から何キロメートル以内の人にだけ現れる効果。まだ誰にも立証されていない花火と人体の相互関係みたいなのが、絶対にあるとおれは踏んでいる。だって花火だぜ?火薬をぎゅうぎゅうに詰め込んだ玉を炸裂させてるんだからな。果汁100%の果汁みたいな火花が四方八方にはじけ飛ぶ。それが巨大な花をつくって、夜空で一度きりの明滅。太古の太陽神もびっくりだぜ。感動が「薬効」なのかもしれんな。花火っていいよなあ。


 花火かあ。曇りの日の花火なら、たちこめた雲の下腹を照らす。おれは雲を人工の灯りが照らしていることに興奮する。祈りが届いてもおかしくないんじゃないかって思わせる光景。雲だって水蒸気のかたまりで、実体があるんだなあ、と改めて気づかせてくれる光景。風景から実体へのシフトチェンジが脳内で行われるといいますか…。LLサイズの巨人が運動場を足場にジャンプして雲をちぎりとる光景が浮かぶような光景。花火はほんとうに面白い。近くで見たことは少ないが、そんな花火が大好きだ。そんな記憶のなかのあの日の花火にただ願う…。
花火よ!!
好きな女の子と花火大会デートがしたいぞ!!!と…。


 花火大会。暖かい屋台もいっぱい出てたりするよな。「リンゴ飴」っての食べたことないから今度食べてみよう。あぁ。彼女欲しいなあ。大好きな彼女の浴衣姿なんて一目で悶絶しちまいそうだ。待ち合わせ場所は出町柳駅だな。鴨川沿いの出町柳駅。夕暮れの出町柳駅…。『あゝ慕情 出町柳の タクシーランプの灯る頃』。人混みのJRに乗ってうれし恥ずかし初デート。…言ってるだけでこみあげてくるこの気持ちはなんなんだ。この気持ちをどうすればいいんだ…。


 あぁ、恋しいひととの花火大会デートとはいかなるものか。キャリコ琉金みたいな浴衣を着て、リンゴ飴とうちわをもって、赤い鼻緒の下駄を履いた、恋しい娘さんと、花火の下を並んで歩いて…。


あぁ…!!


…あふれ出る!!


…あふれ出るこの気持ち!!



あぁ…!!








!!!

今宵もどこかで炸裂しているおおきな花火よ!!
おおきな花火にこそ願う!!おおきな花火よ聞いてくれ!!
網膜に焼きつかせたいひとがいる!!
浴衣のそでからのびた手に手を重ねたいひとがいる!!
おおきな花火よ聞いてくれ!!
結った長い髪!!襟元の白い素肌!!調えた眉とやさしいひたい!!
苦しいほどのたのしみ!!
苦しいほどのたのしみ!
苦しいほどのたのしみ…。


苦しいほどのたのしみ、


おれだけに教えてくれる秘密のささやき。


しずかなる花火よ!!




花火、花火よ!!
そなたはなんぞや!!
夜空に眠る太陽の知らぬところで降り注ぐ夢!!
人とお月様だけの祭りの主催者!!
二人の恋を激写するフライデーが捉えた一部始終……そなたはカメラのフラッシュ!!
花火よ!!
ここに一人、脳内デートにうつつを抜かすあほがいる!!
おれがそれだ!!
花火よ!!
大きな声でぼくのことを恋しい人に紹介してくれ!!
おれはあなたの虜になっております、と!!おれは久保です、と!!
大太鼓を力いっぱい叩きつけるバチが震わせるおれたちの魂!!
どうか花火よ!!
ほんものの光をおれにくれ!!
ひと夏の恋をおれにくれ…


短い一生、
短いひととせ、
短い夏の、
まばたき程度の刹那の夜に…


恋しい娘と金魚すくい。




ドォーン!!大輪の花火よ!! 
























ドオン!!

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… http://dokoaa.com/event/hanabi.html
…から頂きました。

2011年8月1日月曜日

燃える太陽

いま私ができることは、文章にして今自分がいる状況を記録しておくことだけのように思われる。しかし、記録なんていうのは過去を振り返る行為であって、それは生産にはほどとおい行為であるように思われる。
こんな4コマがクラブの部室のマンガにあった。



ある社員Aさんは「わが社に歴史を刻んでくれ!」と激励され時代の最先端をいく部署に配属されたが、社員Bさんは「わが社の歴史を刻んでくれ!」と激励され社史編纂係となって狭く薄暗く、少し寒そうな部屋で途方に暮れる。
Aさんがこれまでの人類史のぼう大な進歩という巨大なガンダムのなかに乗りこんで最先端の技術を武器に新たな課題との格闘をする一方で、人類史という海の中でクリオネほどの歴史をもった企業の誰のためのなんのためのものかも不明な社史編纂に取り組むBさん。
どちらも生産は生産だ。
しかし生産されるものの重要性や期待度が違う。
生産に必要なスキルや頭脳の使用範囲が違う。
よって給料も違う。きっと流される汗の色も違うだろう。


最先端の技術・智慧を一点に集約して産み出される製品は誰の目にも神秘を宿した未来の到来に映る。そこには生活を輝かせる可能性が多分に含まれていて、すこぶる魅力的だ。
しかし一方で社史――会社の役員がどう変遷したかとか、いつどの企業と仲良くなったとか、いつごろその企業をちゃっかり吸収したったとか、自社製品が獲得した賞がどれだけ光栄なものか、とかを年代順に記録したものなのだろうか――は誰の目にどんな風に映るのだろうか。
そもそも誰かの目に入るのか?社史をみるととりみだすほどの社史マニアは一体日本に何人いるだろう?社史をひもとかずに会社を去る社員のいかに多いことか?社史編纂にかけた時間と見返りとのバランスは背筋も凍るようなものではないか?
社史編纂と言う仕事は、「いつかこの社史が裁判官に無罪判決を出させるかもしれない」とか、「働き次第で人生の記録を社史のなかに永遠に残すことができるかもしれないという栄光の約束で社員たちのモチベーション向上の小さな後押しを請け負っているのだ」とか、そんな純粋なやりがいを見つけて、それを一切の疑念もなく心の底から信じきることができる社員にだけ務まる仕事、なのだろうか?本になった社史は、薄暗い書庫にうずたかく積まれた書類の一層をなす運命から逃れられないのか?それは有意義な生産活動といえるのか?


ある。たとえ小さな会社の短い歴史をつづる行為にだって生産の余地は、ある。
新しい社史編纂の方法を産み出すことだ。社史にこれまでにない価値を付加することだ。
映画を作ろう。会社を巣だった元・社員の何人かにインタビューをし、社史における金字塔とよべるような出来事にまつわるエピソードを複数の主観的な観点からとらえなおすのだ。そこそこのハードルを乗り越えた話ならば脚色してワールドレコードものの高さのハードルだったことにするんだ。それを乗り越えた先人たちの熱い奇蹟の物語を産み出すのだ。主演は渡辺謙にしよう。体も引き締まってダンディな40代後半を演じてくれよう…。


社史編纂係から脚本家への大転身だ!「昼はリーマン、夜はヒーロー」も目じゃない、「一日中ずっと脚本家ですけど?」だ!あるありふれた一企業の少し落ちぶれた社員から映画脚本家へとジャンプする物語…もはやこれが映画のようだ。社史編纂を社史編纂にとどまらせないアイデアは個人の小さな頭脳から産み出され、それはやがて海を越えて大陸のレッドカーペットを歩かせるだろう。ハリウッドでのリメイクも夢じゃない…。

記録―。
その記録を目にした人間に、なにかしらの有用な変化をもたらしてこそそれは有意義な生産となる。いま私にできることは、文章にして今自分がいる状況を記録しておくことだけのように思われる。その記録が自分も含めた誰かしらになにかしら意味のあるものを与えることができる記録でありますように。