2012年4月14日土曜日

鍋で米を炊く 米炊きアフィシオナード

鍋で米を炊く。鍋と言っても渡辺君ではない。渡辺君では米は炊けない。渡辺君が生死にかかわる発熱をしたところで40℃を少し超える程度だろう。40℃ではおでこを冷やす氷枕をとかすことはできても沸騰までもちこむことはできない。それでは米は炊けない。俺が言ってるのは鍋だ。家具の方の鍋だ。家具?料理道具?調理器具?アイテムオブザキッチン?とにかくそっちの方の鍋だ。そっちのほうの鍋で、お米を炊くのに、チャレンジしたってわけだ。
(今は渡辺君が人間であると想定しているが、もしも家の炊飯器に渡辺君という名前をつけている人がいたら、先ほど言ったことは訂正しよう。渡辺君でも十分米を炊くことができる。でもおまえはどうして炊飯器にそんな…)


初めに鍋で米を炊こうとしたのは4月6日のことだ。
結論から言うとその日は失敗した。
火にかける時間に誤算があった。参考にしたHPに記載してあった時間を忠実に守ったらおもっくそ焦げた。米の分量を守らなかったくせに火にかける時間だけを守ったから焦げた。そりゃ焦げるわ。ていうかそのHPには米の分量の指定がなかったから守るもなにもなかった。でも火にかける時間だけは指定されていたから何も考えずにその時間を守った。そしたら焦げた。
鍋の底に焦げ付いた米はつながって一つの大きな煎餅を思わせた。かじってみたら味はたいして美味しくなかった。食感も煎餅とは言えないものだった。結局お茶づけにして食うことにした。煎餅状の米にキムチと鳥ガラスープときざみのりをのっけて、熱いお茶をかけようとした。そしたらお茶っぱが無かったから、しょうがなく冷蔵庫に飲み残してあったおーいお茶と伊右衛門と綾鷹を混ぜて沸騰させたのをかけた。ゲロ吐いた。なんであんなにまずくなったんだ。
米の方を処分したら次は焦げた鍋をどうするかだ。
焦げ付きを落とす方法を探すために再びインターネットを利用した。焦げた鍋に水を入れて沸騰させるだけで焦げがとれる、というのが一番簡単そうだったからその方法を試した。そしたら上手いこと綺麗になった。おかげでインターネット不信に陥るのを免れた。
沸騰作戦の他には天日干し作戦とか重曹作戦とかがあったが、天日干し作戦では焦げのついた鍋を三日間天日にさらす必要があり、重曹は重曹でそんなもんうちには無いのでやめた。沸騰作戦が成功して本当に良かった。


失敗
鍋が焦げている





それで今日さっきまた鍋で米を炊いた。今度は成功した。
前回失敗した原因となった火にかける時間だが、今回は米の出来をつぶさに観察することで上手に調整できた。今回は鍋のそばをいっときも離れずに逐一様子をチェックした。それが成功の要因だったと思う。ちょっと目を離すと、すぐ焦げるからハラハラした。
「焦げ付き」はできるときは一瞬でできてしまうものだ。一瞬油断したら焦げ付く。まるで闘牛士になった気分だった。集中力を一瞬も切らすことはできない。マタドールがちょっとよそ見した瞬間に闘牛の角がマタドールの体を貫くように、俺がちょっとよそ見してインターネットしてる隙に米は鍋に焦げ付いて煎餅みたいになる。それをそぎ落とすのに沸騰作戦をとるなら水道代とガス代が、重曹作戦をとるなら重曹代が、天日干し作戦をとるなら三日間の晴天が必要になる。余計な手間だ。


神々しい…頭上にかかげて踊った


とにかく成功して良かった。これで俺は鍋で米が炊けるようになった。炊飯器が無くて困った…なんてことがもう無くなる訳だ。次は大豆を上から見たような形した「飯ごう」での炊飯に挑戦してみよう。小学5年生の頃やってから一度もやってないな。あのときはせっかく美味しいカレーができたのに米のせいで台無しだった。本当に吐き気がする味だった。食中毒にならなかったのが不思議なまずさだった。素材が痛んで無くても味で食中毒になれるんじゃないかと思わせるような味だった。
今度は成功させる。火加減のあるべき姿を知ったからな。だいたいいけるだろう。


飯ごう炊飯ができるようになったら俺もワイルドの仲間入りだな。聞いた話では自転車部のやつらは強化練習で遠征した時は米と飯ごうと塩を持って、現地のスーパーで入手した野菜と食うらしい。なんてワイルドでサバイバリーなんだ。憧れる。ギタークラブの唯一嫌だったところは夏の晴れた日でも一日中部屋の中で座ってないといけないところだった。あれだけは本当に嫌だった。空調の善し悪しが俺たちの天候だった…
ただ注意をしなければいけないのはやはり食中毒だ。自転車部は一度鍋に投入した食材の中にいたんだ物があって集団食中毒をおこし全員が野原をトイレに苦しんだそうだ。さぞ辛かったろうに…


俺はもっと色んなものを自分で作ってみたい。最近そう思っている。なぜなら、なんでもできるようになればお金が無くてもいいかんじに生活できるじゃん?お、就活生から出てはいけない言葉が出たぞ。
次はジャムを作る。パンはパンでも食べられないパンでパンを簡単に耳まで美味しく焼くことが出来ることを最近学んだ。パンはパンでも食べられないパンで焼いたパンに手作りのジャムをつけて食う。それが次だ…。

ラストにクイズ。

Q1.ジャムはジャムでも食べられないジャムは?

A.パジャム(ぱじゃま)



Q2.なぜ彼は炊飯器に渡辺君という名前をつけたのでしょう?

A.渡辺は、舞台設営の仕事で右手首を痛めるほど真面目だから、渡辺君にしたら美味しい米が炊けそうだと思ったから。(彼は遊戯王カードを5パック万引きしたが失敗し、逮捕されたことがある)





俺が参考にしたHP⇒http://www.sirogohan.com/gohan2.html (鍋炊きご飯の炊き方)