2011年6月30日木曜日

被災地における「ハエ取りペットボトル」で感動したこと。

手作りハエ取りペットボトルが被災地で大活躍しているらしい 
(Yahoo!News の記事→ http://t.co/MJXeiXh )
一度ボトルに入ったハエが出られなくなる仕組みが気になったので、ネットで調べた。 (http://t.co/peVR5jG)
 匂いにつられ、光で奥に誘われ、そのまま餓死するという構造だ。




お?
先ほどのヤフー記事のペットボトルはまた違う作り方をしているみたいだ。 http://t.co/n7PfsCM 


画像左のペットボトルに少し溜まっているのは酢・酒・砂糖などを混ぜたもので、ハエが集まる匂いを放つ。
このペットボトルの上部に穴をあけるだけで完成らしいのだが…。
ハエは穴から出てこれなくなるのだろうか?出入り自由のようじゃないか。
ちなみにピンクの模造紙は「エチケット」のために巻く、と記事に書いてあった。
誰も一円玉サイズのハエが山盛りにたまったペットボトルなんて見たくないもんな。




構造にはまだわからないところがあったが、僕はこの記事を読んであるところに感動した。


被災地で活躍しているこのハエ取りペットボトルを考案したのは、岩手県大船渡市にある避難所の県臨時職員伊藤寛宜さん(34)。
伊藤さんは被災が原因でリストラされた。
その後、このような非常事態に県が雇っている「県臨時職員」となって、避難所で働いていたのだ。
被災し、リストラされ、県臨時職員となった伊藤さん。
彼がハエ取りペットボトルを考案し、それが大きな効果をあげているのだ。


この話しの流れにぼくは感動した。
現場の問題を、現場の人間が、それも本職ではない人間が、なんとかしなくちゃ、急いでなんとかしなくちゃ、と頭をひねって考えだしたアイデアが、ほんとうにその現場の問題を解決に導いているのだ。


他にもこのペットボトルの件で感動したことは、なんだろう、伊藤さんのアイデアの柔軟さというか、人間の頭の柔軟さに感動した。
このハエの大量発生に関して、ツイッターなどで次のような発想がよく出されていた。
「殺虫剤を開発している企業の人にお願いします!殺虫剤を急いで大量に被災地に無償で届けてあげてください!」
「避難所に網戸を備え付けてあげてください!」
ぼくも「殺虫剤を届けてあげる」というアイデアに賛成だった。大量発生しているハエを駆除するためには、大量の殺虫剤が必要だ!と思っていたからだ。


しかし、現場の人間からして、最も実現したいことは、「ハエを殺すこと」ではなく、「ハエをいなくなるようにさせる」ことだったんだ。
彼らの目的は「ハエをいなくなるようにさせること」。
そのために現状で一体何ができるのか。
企業のような巨大な資金をもったものに頼ろうとするのは、なんだろう、アイデアとしてはいまいちなものだ。それに殺虫剤は生き物にとって毒。それを大量に撒き散らすということも、よくないことだ。
そうではなく、身近に手に入るものと、生きているこの体を司る脳みそ、そこから出てくるアイデアを混ぜ合わせることで、目的を達成するための最善の策を考えだす!!


ぼくはその目的達成のために頭を使うということのすばらしさにとても感動した。




伊藤さんは運命の流れに翻弄されて県臨時職員となり避難所で仕事をすることになった。
その避難所でハエの発生という大問題が発生した。
ぼくがなにもできずに手をこまねいている間に、伊藤さんは身近にあるもので見事にその問題を解決に導く作戦を編み出した。


ぼくは人間の賢さというものは目的達成のためにとる手段にもよく現れるものなんだな、ということを感じた。


小学生の感想分程度の表現で書きあげた感想だが、ぼくがとても書きたいと思ったことなので、ここにこうして書いて残しておく。

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